トニンをやめたきっかけ

連日のように朝にトニンを一気飲みして大学に行っていた。
始めは朝一本だけだった。飲むと三時間はハッピーで疲れ知らずだった。
次第に物足りなくなり、一日三本のスタイルとなった。完全にコデインに耽溺していた。

このスタイルが定着しつつある頃に変化が起きた。手が震える。何もしていないのに手が震える。最初は面白くて見ていた。が今度は全身が熱い、熱いと思ったら寒い。脈もなんだか止まったり動いたりする。なんだか体がおかしくなったなと思った。これは授業中の事である。

授業が終わって帰宅すると、いつもトニンでハッピーになりながら見ていた景色とは全く違かった。すれ違う全員の目が自分を「はっきり」と幽霊のような恨めしそうな目で自分を見ているではないか。これは注視妄想だ。誰も自分の事など見ていない。そう思い込もうとするが、どう考えても見ている。本当に怖い思いをしながら歩いた。

更に、運が悪い事に車に乗っているDQNが面白半分でクラクションを鳴らして威嚇してきた。
普通の人ならば無視するところだろうが、自分は、全員が敵という精神状態である。思いがけない攻撃を食らって面食らった私は横断歩道を渡り切った後に、怒りのファックサインで対応した。俺に暴言を吐いてどこかに行ってしまったが。ともかく、この時自分は本当に全員敵であると思い込んでしまった。今日、もしまた攻撃されたら殺してしまおう、一人だけでも道連れにしてやろうと思いながら帰宅した。何事もなく帰宅した。

帰宅した後も大変である。
体は未だに異常事態だし、何故かはわからないが
「今日寝たら死んでしまう」
そう思い込んでしまった。泣きながら遺書を書きためて、ぐっすり寝てしまった。

起きたら何てことないただの日常が待っていた。
この件があってから一滴もトニンを飲んでいない。
人から悪意を持った目で見られている、という状況は二度と経験したくない。
たとえ10日に9日がハッピーな日で終わらせられても。。。


追記
こんな事書いた後また飲んでます。