ブロンOD回顧録 part1

いつから風邪薬を乱用するようになったのだろう。

あれは大学3年生の頃

「大学にどうしても行く気がしない」

「少し歩くだけでも一苦労」

「体が重たい」

「課題をやるべきなのにやらない」

 

そう思ったのがキッカケだった。

やる気が出る方法ないのかなぁ、と安易にネットを巡回する。

今でも変わっていない考えだが、「やる気」が出ていれば行動するのは簡単だと思ったからだ。楽しい気分でいたら何をやっても楽しい。

運動、自己啓発本、スピリチュアル本を試したが 効果はあまり感じない。ポジティブシンキングや、唱えると幸福になるおまじない、認知療法の類まで好き嫌いせずに何ヵ月もしたのにな。話は戻る。巡回していると、お待ちかねな風邪薬の登場だ。ネットで風邪薬を飲むとやる気が出るという文字を見て「これだ!」と確信した。いやしてしまった。昔、風邪の時に風邪薬を規定量飲んで元気になったことがあるので、抵抗はなくむしろ納得した。

 

ドラッグストアでブロンを買う。

「何々?20錠飲むと元気になって気持ちよくなるって?」とある掲示板で読む。

ここで、元気になるより気持ちよくなるという情報に興味を持ったのは内緒だ。既に最初の目的から脱線していたのである。

 

頑張って錠剤を胃に収める。

錠剤は苦手だ。上手く飲めないと口の中で溶けて気持ちの悪い味がする。今でも苦手だ。

薬を飲んだものの、効果はないどころか副作用ばかりが目立った。それもそのはずだ。「効かない」と言っては、短時間で何度も追加で飲んだのだから。でも何も無いよりはマシだった、薬が一応効果を発揮しているな、と実感できたから。そして、自分に酔っていた。未成年がタバコ、酒をやる気持ちときっと似ているんだと思う。

 

そうやって過剰な量の薬を飲む生活。長くは続かなかった。

副作用で破裂するようなイライラ、学校へは相変わらず行けない日々で自責の念。 行けば行ったで、気を紛らせるために錠剤を口に運び副作用で苦しむ。徐々に頭はおかしくなっていった。