覚醒剤の体験談

挫折に挫折を重ね、死のうと思った。

そこで、自問した。

Q:死ぬ前に何をやる?

A: 違法薬!

と言うことで覚醒剤に手を出した。

死ぬ人間が何をしようが大丈夫だろうと謎の理論を展開する。あらゆる法律は俺と無縁なんだと無敵の気分でいた。

しかし買った瞬間に自暴自棄モードが萎えてしまった。まるで賢者になったかのように冷静になり、俺は一体何をやっているんだ?と己に問う。捨てる捨てないと頭の中で何度も繰り返す。ここでのポイントは、もう死ぬことなんて忘れていて、法律を破って『警察に怯える生活』を送るか送らないかという思考にチェンジしていたこと。目の前の問題にしか思考が回らなかった。※実際は所持しているので既にアウト。

結果は、『警察に怯える生活』を取った。

摂取して普通2週間の間に尿検査されたら逮捕されてしまうので、かなりハイリスクな選択だが、好奇心が勝ってしまった。

 

やると決めて直ぐに注射の準備に取り掛かる。まずは、薄いガラスを砕いたような透明な破片を一欠片、ライターの底でガリガリと潰して粉にする。

注射器に粉を入れた後、水を吸い中の空気を抜いて準備完了。後は静脈に針を突いて注入するだけ。予習はYoutubeで完璧……のはずだったが何度やっても上手く注射出来ない。焦った俺は口の中に覚醒水をピュッと出して飲んだ(にがい)後、スニッフをすることにした。吸って見ると鼻の奥が軽く焼けるような刺激があったが、うまく効いているような気がして嬉しくなった。意外と癖になる刺激。

 

スニッフは直ぐに効いた。気が付いたら臨戦態勢に入ったような気がする。まるで一触即発状態の冷戦、そんな気持ちになった。ドーパミンが溢れでるような快感、ラッシュは無くてがっかりした。やはり血中濃度が一瞬にして上がる静脈注射でないとラッシュは経験出来ないのかもしれない。

 

動悸が激しくなり少し不安になる。

酷く寒気を感じて何枚も着込む。それでも寒く布団の中に入った。俺の想像していた覚醒剤とは全然違った。確かに興奮はしているのだろうけど、全く楽しい気持ちにならない。この覚醒感は俺の想像していたモディオダールと一致している。興奮がほんの少し混じった覚醒をしているだけ。やる気は湧いてこない。

試しに、読むのがめんどくさくて積んでいた本に目を通して見るも、それはただのめんどくさい本だった。「面倒な事が面倒で無くなる」という効果は俺には通用しなかった。

途中シャワーをしたりするが、ケミカルなかつお節臭がした。これは覚醒剤使用者にはバレてしまうような独特な臭いだった。

 

ここからは、性に関する話が出てくるので、嫌な人はさようなら、しましょう。

 

次に試したのはオナニー。

覚醒剤を使用すると、SEXが気持ち良いと言うこともよく言われるのでオナニーをやってみた。とりあえず適当にエロ画像を見ながら擦って見るととても気持ちが良かった。勃起力はあまり強くない。本腰を入れれば射精は直ぐに出来るが、射精せずともとても気持ちが良いのでずっと擦って快感に浸っていた。これを使用してオナニーやsexをしたら沼にハマると確信した。これはハマる。

射精をすると、下腹の奥から冷えた感覚がじんわり広がると同時に気持ち良い。そして賢者モードにはほとんどならず、直ぐに2回目に突入できる。俺はひたすらにオナニーをした。他にやることなんて無かったから。

 

効果が切れてきたら即座にスニッフをして覚醒剤を補充する。殆ど徹夜だ。寝不足が続いたある日、自転車に乗って町をサイクリングしていると、突然目の前から警察官が俺の方に向かってくる。

「!?!?!?!?!?!?!!!!」

あまりにビックリしてしまい、急ブレーキを掛けて方向転換しかける。警察官が迫って来る。心拍数が急激に上がる。バレたか?と思ったら俺の横を通り過ぎて後ろの人に声をかけた。……ただの知り合いに話しかけたらしい。そしてよく見ると警察官ではなくてただの警備員だった。俺は訳のわからない見間違いをしたことになったけど、覚醒剤をしたことを非常に後悔した。こんなものを飲んでいなければビクビクすることもない。

そう思って、家に帰り直ぐに残りの覚醒剤をスニッフし、早く消費しなければと決心を固めたのだった……。一応一週間使った。ほとんどオナニーだったけど。

 

 

とまあこんな感じです。

薬物ダメ教育で言われているほどスゴい効果は無く、期待しているとがっかりすると思う。たいしたこと無いなと思って使用しているうちに依存するのが世の常だと思うので、また購入しようとは思わない。覚醒剤が違法な限り、俺は二度と飲まない。警察に怯える生活、二度としたくない!死ぬ前に何をやる?より死ぬ前に何を食べる?の方が安全です。俺みたいに危ない橋を渡らないように皆さん、注意してください。

 

公開するのに迷ったけど、もう流石に時効なので大丈夫かなと。